教育理念
〜格調高い人間としての土台を培うために〜
「人は宇宙(自然)の中で、人と共に、自分の力をもって生きている。」
人は宇宙(自然)と言う人間の力ではどうすることもできない神秘的なものに包まれながら、家庭、学校、職場、地域、国家、全世界といった人間関係の繋がり(社会)をもって生きている。
格調高い人間としての土台を培うために、基本的なことではあるが宇宙(自然)を感じること、人と共に生きていくこと、自分の力で生きて行くことを子ども達に伝えていきたい。
宇宙(自然)の神秘、すごさ、怖さ、暑さ、寒さ、不思議さなど。
私たちの生活には、一日一日の天候、気温、湿度などの身近なことから季節の移り変わり、生き物(動物、昆虫、植物等)の姿や成長、生や死など、宇宙(自然)を感じられる事象がたくさんある。子ども達は、この宇宙(自然)を素直に受け止め、驚いたり、美しさを感じたり、愛着を感じたり、感謝したり、怖さを知ったりすることができるであろう。幼児期にこの宇宙(自然)を素直に受け止めること、どのように向き合っていくことができるのかを伝えていきたい。
また、人は一人で生きているのではなく、母子関係(基本的信頼)を始まりとして、家族という小さな単位から人間関係の繋がりをもって生きている。
人とどのように関わっていけばいいのか、自立と依存を繰り返す幼児期においてその子に即した社会性を培っていきたい。
宇宙(自然)の中で、人と関わりを持って生きていくためには幼児期において自分の力で生活を営む習慣を身につけること(自律)が大切である。幼稚園という集団生活の場においては基本的生活習慣の習得から社会的な習慣の習得へと自然な流れでつなげていくことができる。この際、自分の力とういのは人からやらされるもの(他律)ではなく、自発的自主的なものであること、幼児期の特性から遊びや生活を通して身につけていくものと考えられる。子どもの意欲、心情、態度を大切に遊びや生活を通してたくましく生きる力(自尊心)を育てていきたい。